• 2024年4月2日

なゐふる

強く揺さぶられる。天井まで届きそうな棚に手を添えて、倒れないよう押さえてる。 つもり。からだが動かない。ただ突っ立っていた。 2024年1月1日、元旦の夕方。そろそろおせち料理を家族そろって食べる時間。冷たすぎは美味しくないから、冷蔵庫から少し早めに三段重を出す。雑煮の出汁も温めなおす。ガスとろ火。 […]

  • 2024年3月19日

ましろ 肆

ガリガリだった。霧の中で初めて会ったときより、ひとまわり細くなり、全身うす汚れている。臀部に脂肪がない。歩くと肋骨が動くのが分かる。この子は今日まで何を食べて生きてきたのだろう。胸にこみ上げたけど、つらいのは私じゃない。 ギャーギャーが、途中からニャーニャーに変わる。そっかぁ。。。ほんとはちゃんとニ […]

  • 2024年3月18日

ましろ 参

保護すると決めたからには、まず白猫を知ろう。キミはいったいどこから来たの? オス? メス? → 不明。年齢 → 不明。大きさから大人。首輪 → なし。桜カット (地域猫) → なし。というか桜耳がいない。リターン出来ない環境。野良猫?迷い猫? 捨て猫? → 登録・情報なし。 突然現れたので捨て猫かも […]

  • 2024年3月16日

ましろ 弐

前回のつづき。保護しないと決めたことを、なぜクヨクヨクヨクヨいつまでも思い悩むのか?長く深く考えていた。 自宅の愛猫や近所で見かける野良猫、山の家に現れた白猫。『命の重さはみな同じである。人間だって一緒。』確かにその通り。でもそれはきれいごとだ。 例えば。猫の交通事故を目撃。あなたならどうする?目の […]

  • 2023年8月18日

ましろ 壱

ふかい霧の日。2023 年 7 月 9 日 (日) 18 時 28 分 。娘にメッセージを送る。 『玄関前にギャーギャー鳴いてるすりガラス越しに白くて耳があって目が黒くて尻尾がある生き物がいる網戸にすると逃げて見えんのじゃ何やろ、、、? 』 まじでドキドキした。だって山の中だし。まさか猫が玄関先から […]

  • 2023年5月10日

あるく

父母と『親孝行旅行』へ。これが2人が揃っている、最後の旅になるかもしれない。 しかし。高速道路のサービスエリアで目を疑う。杖をつく両親の歩みは、牛歩戦術か?のろのろ。よろよろ。 万が一にも自分からコロナに感染させたら大変と、もうずっと電話だけだった。運転免許証を手放し、数度の冬を越え、室内と庭、週イ […]

  • 2023年2月12日

ひとり

「 こんなところに独りで怖くないの?  俺は1人じゃ無理だわ。」昨年、屋根塗装の親方に聞かれた。 親方の突然発言は、一緒に塗っている若い職人くんには、きっと日常なのだろう。となりで下を向いてニヤっとしている。「 それは人間のこと? それとも熊とかの動物のこと?」と聞き返したが、話しが本業の塗装へ転じ […]

  • 2023年1月28日

わたし

「 minä perhonen 」ミナペルホネン。フィンランド語でミナは私、ペルホネンは蝶。 以前のブログにも書いたけれど、北欧家具と雑貨が大好きなので、ムーミングッズを探しているなかで、スウェーデンの KLIPPAN (クリッパン) を知り、毛布サイズのブランケットを購入。もちろんムーミンの柄も買 […]

  • 2022年12月31日

さち

12月の恒例。金沢で暮らす友人と、しいのき迎賓館内にあるフレンチのお店で、クリスマスディナーを楽しむ。お店自慢の黒トリュフのスープをコースに追加したら、スパークリングワイン2杯と赤ワイン1杯も含め、突然目が霞む見えづらい明細書だったが、年に1度の行事だからヨシとする。 話しが尽きない女子会だし、まと […]

  • 2022年11月29日

いちにん

2年がかりでリノベしていた山の家。ようやく終わった。 『一任』とは、依頼する相手に全てを委ねること。 1年目は水周りの工事 2021年10月。間取り、住宅設備、インテリアデザイン。色やサイズ、材質、メーカーを含めて、こちらで決める。楽しい時間だ。残りは希望を伝えて、当然プロに一任。結果、ダイニングキ […]

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