あかり

活火山の麓にありながら、高い木々が生い茂り山は見えず。
標高も思うほど高くないせいか、暑い。

冬もラニーニャなら、夏もラニーニャ。
数年「エルニーニョ現象」という言葉をニュースで聞かない。
6月末から全国で40度越えの真夏日が続き、涼を求めて避難したはずの山小屋も、すごい暑いわ。
屋根まですっぽり埋まる豪雪地帯の建物は、1階は人が立てる高床式の基礎部分なので、実質2階が居住スペース。
室内は屋根の熱を直にうけるので、猫ズの為に24時間エアコンつけっぱなしの自宅よりも室温が高い。
築30年を越える山小屋は、屋根裏も壁も床も断熱材が無いし、単板ガラス窓。
エアコンの形跡も無いので、前所有者が建てた時はきっと、避暑地にぴったりで涼しかったのだろう。
うらやましい。

リフォームに伴い、屋根・壁・床にぐるっと断熱材を入れたいと工務店さんにお願いしてあるが、晩秋施工とのこと。
ウッドショックと半導体不足で、住設すべて大きく値上がりしているけど、新築やリフォームのタイミングは諸事情により変えられない事が多い。
うちも熱中症で孤独に倒れているワケにはいかず、背に腹はかえられぬ。
ウッドショック前と比べて3割増し?ぐらい?
ここから先、価格が戻るなら待つという人もいるだろうけど、業界は下がらないとよんでいるようだ。

ここで暮らし、暑さより更に不便なのは、インターネットが無いことと、電話の電波が弱いこと。
まぁ山の中ですから、、、。
とはいえ、ネットが無くては何も始められない。
先月やっとリモートワーク必須の光回線がやってきた。
電話は変わらず電波が1本しか立たないので、電話が掛かってきた時が大変。
「もしもぉーーーし! 聞こえますか?」 「すみません!出先の電波が悪くて!」 を都度叫んでる。
家族や友達の電話はWi-Fi経由で、LINE・zoom・FaceTimeを使えば、ストレスフリー。

ところが山に来ると、非日常の不便も楽しみたくなるものだ。
自宅に置きっ放しだったオイルランプ2台と、万年筆、ガラスペン、インク、吸い取り紙を持ってきた。
使ってみると誠にいい感じである。

暮らしやすいデジタルの中に、アナログをちょこっと足す。
最高の贅沢だと思う。


今回オイルは灯油ではなく、パラフィン系炭化水素第3石油類を使用。
無臭で煤も出ない。
椅子はトーネット社のポーランド製 No.7028 「ベントウッドロッキングチェア」のオリジナル。
最近、このロッキングチェア用のフットスツールも、19世紀に販売されていた事を知る。
No.7002。なんと!フットスツールもロッキング仕様だ。
一体どうなるの???
両方持っている人に教えてもらいたい(笑)

人生で初めて見た「ヤマナメクジ」
大きい。
夜間活動するらしいが、勇姿を見て欲しかったのかな。
普段我々が目にするナメクジとは、別の生物のようだ。
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