2020年はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生誕250周年だった。
1770年12月にドイツのボンで生まれ、1792年ウィーンへ移り住み、1827年3月に死去。
誰もが知っている作曲家である。
そうだ!
せっかくだからウィーンで第九を歌ってこよう、と思い立つ。
ウィーン学友協会の黄金の大ホールで交響曲第9番(通称、第九)を歌い + 観光付きのツアーを募集していたので、迷わず申し込む。
ウィーン学友協会の大ホールといえば、毎年テレビの生放送で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がニューイヤーコンサートを開催している、超有名な場所だ。
あの素晴らしいコンサートホールで、合唱団員として歌えたら、気分は最高だろう。
おぉ!
ウィーンを申し込んだら、西本智美マエストロによる、サントリホールでの第九の合唱団員募集のフライヤーが届く。
ここは前哨戦として、参加せねばなるまい。
サントリーホールで歌えるなんて、普通はありえない。
幸せだわ。
世界中で250周年の催しが開かれるはずだった。
楽しみにしていたところに、新型コロナウイルス感染症が拡がる。
結局どちらも、延期に再延期からの中止となった。
1つの空間で密に集まり、近距離で歌う合唱は、どうしたって飛沫で感染しやすい。
歌手のコンサート、劇団のミュージカル、全国の合唱団体や学校の合唱部、合唱コンクール、保育園や保育所で歌いながらのお遊戯会、入学式や卒業式の校歌や蛍の光、カラオケ、etc。
音楽は人生になくてはならない、無ければ寂しいものだけど、企画・運営する立場の方々の都度の決断は、お金も絡んで、それぞれ大変に違いない。
そして2022年4月4日。
2年越しの夢を引き継ぐ「一般社団法人 国際親善音楽交流協会(IGMEA)」さん主催、「ベートーヴェン生誕250周年記念 「第九」特別コンサート ~2年の時を経て~ 」が、東京国際フォーラムであり、私も参加した。
マスクをつけたまま歌うのは初めてだし、4月に第九を歌うのも初めて。
花粉症の薬を服用しても一向に改善せず、喉はイガイガ、鼻水だらだら。
前日も当日も1人カラオケ部屋で、ちゃんと高声が出るか確認してから望んだ本番。
最悪の喉でも、まぁまぁだったのではなかろうか?
自分に甘い。
とりあえず歌唱用マスクでも歌える事が分かったので、これからも第九行脚を続けよう。
帰宅後に娘から、真っ赤なダリアが入った立派な花束をもらった。
嬉しいねぇ。
ーーー
今、現実に起きている、信じがたい理不尽な戦争が、
神様どうかお願いです、
一刻も早く終わりをつげ、
深い悲しみや絶望の中にある人々に安息を、
いつか日常の中に幸せが見つかりますよう、
世界から音楽が届きますように。