いちどきり

最初まったく気づかなかった。
ビニールハウスを出入りしていても、あんまり自然すぎて。
外は凍るほど寒いのに、暖かなハウスの中で、アガベの花芽が上がっている。
すくすく、ぐんぐん茎を伸ばして、見た目はとても大きなアスパラガスって感じ。

ふぅーん。
まずはググろう。
そしたら驚き。
アガベの花は品種にもよるのだろうけど、数十年から百年の寿命の中でただ一度しか咲かず、センチュリープラントと呼ばれている。

ということは。
滅多に見られない超貴重な花ってこと?
もしかして。
私の人生で一度きり??
そう思うとなんだか急に、素晴らしい巨大アスパラガスに見てえきた。

寒暖差がある環境で、そのうえ鉢植えだから、生命の危機を感じて花芽がついたのかな。
開花後の株は枯れて命を終えるので、小さな脇芽をまたイチから育てる。
ま、ベイビーの開花までは見られないだろうけど。

夏。太陽が大好き


アガベはリュウゼツラン(竜舌蘭)属で、アルコール度数が高くて有名な「テキーラ」も、「アガベ・テキラーナ」から造る蒸留酒。
石川雅之さんの漫画「もやしもん」の中のアガベの蒸留を読んで、うちでもテキラーナを1鉢育ててます。
ほかに数種育ててるけど、ほぼ寒さに弱いので、地植えはせずに鉢のまま。
霜がおりる前にビニールハウスへお引っ越し。
ただ、1種だけは耐寒性があり、昨冬の大雪にも耐え、実験を兼ねてロックガーデンで2度目の越冬中です。


「育て方のコツ」
一年を通し暖かいなら地植えOK。霜がおりるなら鉢植えに。
葉の先や縁についた硬く鋭い棘がやっかいで、何度手にブサリと突き刺さり出血したことやら。
移動や植え替えの時は、薔薇用の革手袋を使います。
小さなお子さんのいるご家庭は、おすすめしません。
大株は、ちょうど幼児の目の高さが葉先で、目に刺さろうものなら取り返しのつかないことになる。
それでも育ててみたいなら、全ての棘をハサミで切り落としましょう。
通年水やりは控えめで大丈夫。地植えは雨にお任せで。
冬は、水やりを忘れてたわ~ぐらいの間隔。天気予報で暖かい日が続く午前中、土が乾いていたらで充分です。水分で土が凍ると急速に弱ります。ご注意を。
うまく育てていると、株に脇芽がたくさん出てくるので、暖かくなったら株分け出来ます。

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