ゆき

雪はにがて。
ウィンタースポーツをしない雪国生まれ雪国育ちの大人は、できれば雪は要らなくていいと思ってるんじゃないかな。

もうずっと暖冬で、冬に数回20cmほど積もるだけで溜息をつく。
なので昨年1月の大雪は、へぇ~ここもまだこんなに降るんだ、と驚いた。
車の屋根は埋もれて見えない。
一晩で胸のあたりまで積もり、まさしく我が家は陸の孤島。
道路の除雪が遅れ、至るところにスタックした車が放置。
朝刊も郵便物も宅配便も週イチの生協も届かない。
専用冷凍庫の保存食と停電にならなかったおかげで助かったけど、暖冬となめてかかり麻痺していたと反省し、今冬にむけて準備をするための良い経験でした。

小学生の頃は毎年大雪があたりまえ。
車の通行はいまよりも少なかったけれど、道路はきちんと除雪されていた。
歩道にうずたかく積まれた、背丈の倍よりもまだ高い雪の上を好んで歩いて学校に通っていた。
毎年校庭で雪像大会があり、クラスで決めた雪像を作ることが楽しみだった。
休日は裏の田んぼで、吹雪だろうとお構いなしに、友と一緒に雪の秘密基地作りに励む。
若いってすばらしいねぇ。
子供ってすごいよねぇ。
毛糸の手編みの手袋なんて、あっという間に小さな雪玉がくっつき、凍って曲がりにくくなる。
指先も足先もかじかんで痛い。
それでも楽しく動きまわっていると、いつか必ず指も足もぽかぽか暖かくなることを知っている。

おおつぶの白い雪が無限におちてくる。
音のない灰色の空を見あげる自分をおもいだす。


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